高い山がなく陸地の幅も狭い為に、能登には小さな川が多く、その起点となる源流域が人里の間近や低地に発達することが珍しくありません。その為、一般的には山奥へ出向かないと見られないような源流域の生き物も比較的身近に見られます。
石休場の源流は、汚水も流れ込まない理想的な水環境です。ここではサワダマメゲンゴロウ、マルガムシ、ヤマトカワゲラ、ミルンヤンマ、オジロサナエなどの水生昆虫に加え、サワガニなどの清流性の生き物、伏流水に産卵するタゴガエルなどが見られます。
石休場町の集落奥深から流れる渓流では、川の動植物を観察出来ます。
5月頃から6月にかけてはカジカガエルが盛んに鳴き始める他、川では成体や幼生を見ることが出来ます。他に、ナベブタムシ、ムナビロツヤドロムシ、ヘビトンボ、ミヤマカワトンボなどの水生昆虫、カジカなどの魚が見られます。